2011年06月11日

短腸症候群の症状・メモ

今日読んだ論文の中に出ていた短腸症候群の症状をメモしておきます。将来的に、この症状は何が原因で、短腸症候群によるものかどうか判断する手がかりにできるまとめを作ってみたいと思っています。

(小腸大量切除後の代謝性合併症)
1.貧血(鉄、葉酸、ビタミンB12)
2.胆汁酸の欠乏
3.骨軟化症、病的骨折(ビタミンD欠乏によるカルシウム低下)
4.胆石症(胆汁酸塩の貯蔵)
5.脱水
6.下痢
7.D-乳酸アシドーシス
8.低カルシウム血症
9.低マグネシウム血症
10.肝障害(脂肪肝、繊維化)
11.シュウ酸塩腎結石、腎障害
12.タンパク栄養障害
13.微量元素欠乏
14.ビタミン欠乏(B12、A、D、E、K)
15.胃酸分泌過多
16.脂質異常(低コレステロール、カルチニン欠乏)
17.bacterial translocation(腸管粘膜の防御機構の破綻により腸内細菌が腸管リンパ節や血中に移行する)

(微量元素欠乏により現れる症状)
亜鉛(Zn):創傷治癒遅延、味覚障害、下痢、腹痛、精神症状、皮疹(腸性肢端皮膚炎)、口内炎
銅(Cu):舌炎、脱毛、爪変化
セレン(Se):貧血、白血球・好中球の減少、骨異常
クロム(Cr):心筋症、下肢筋肉痛、歩行困難、骨関節症
モリブデン(Mo)、マンガン(Mn):末梢神経障害、耐糖能異常、遊離脂肪酸の増加、頻脈、夜盲症、昏睡、視野暗点、骨成長障害、生殖障害、脂質・糖代謝異常

(TPN施行時のおもなカテーテル合併症)
カテーテルの抜去原因となるトラブル
1.カテーテル敗血症
2.発熱(カテーテル以外)
3.extravasation
4.事故抜去
5.先端位置異常(mislodging)
6.カテーテル閉塞
7.カテーテル変質、破損
8.皮膚刺入部感染
9.針穿刺部皮膚損傷・感染など
抜去に至らない主なトラブル
1.針穿刺部皮膚損傷・感染
2.カテーテル皮膚刺入部感染
3.皮下腫脹(皮下注入・血腫)
4.カテーテル閉塞・破損(修理セット使用)など
カテーテル留置を困難にするトラブル
1.静脈血栓症など

【参考】
『成人の短腸症候群』(高木洋治 『医学のあゆみ』1998.9.19)
『短腸症候群と骨・ミネラル代謝』(大野洋介・田中祐司 『腎と骨代謝』2010.4)
posted by 高橋(正) at 22:16| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。