2013年09月19日

I-system(R)

ここに書いた内容は私が知っていることをまとめたもので、まだ書きかけです。間違っているところがあると思うので、ご利用の際はよくご確認ください。
井上善文医師を始めとする大阪大学のグループがニプロと共同開発した閉鎖式輸液システムです。

特徴は接続部のメス側※1に特殊ゴム、オス側※2に針を使ってほかの製品より厳重に閉鎖していることで、開発した大阪大学のグループやニプロの実験により、従来の接続方法やほかの製品よりカテーテル内部に細菌が入り込みにくいことが確かめられています※3、4。また、同じグループによる研究で、従来の接続方法よりカテーテル感染症を減らせることも確認されています※3

閉鎖式輸液システムは全国的に使われている※5そうですが、価格もほかの製品とあまり変わらない※6ということですし、このシステムがもっと広く使われるようになれば、カテーテル感染症に悩む患者や家族、医療関係者などにとって大きな福音になると強く期待しています。

※1:差し込まれる側
※2:差し込む側

【参考】
※3:『カテーテル敗血症予防のための新しい輸液ライン接続システムの開発:実験的・臨床的検討』(『外科と代謝・栄養』(1989),23巻 292-302頁・日本外科代謝栄養学会・1989)
※4:『CDCの血管内留置カテーテル関連血流感染症予防対策ガイドライン2011 〜日本のガイドラインはどうなる?〜』(第27回日本環境感染学会総会ランチョンセミナーで行われた同名のセミナーをまとめたと思われる小冊子)
※5:和田基医師(東北大学)のお話
※6:井上善文医師(大阪大学)のお話
「閉鎖式輸液システム「I-systemレジスタードマーク」」(ニプロのホームページ内)
「閉鎖式輸液システム I-system(R)」のカタログ(ニプロ)
「閉鎖式輸液システム I-system(R)」のスライド(ニプロ)
『輸液・栄養・感染管理のコツ』(照林社・2007)
井上善文医師(大阪大学)のお話
『エキスパートナース・フォーラム 2009 病院から在宅まで 静脈栄養管理実践テクニック 感染対策、ポート管理の実際』(『エキスパートナース・フォーラム ズバッと解決! 静脈栄養管理実践テクニック--感染対策、ルート管理、ポート管理の実際』(『Expert nurse』(2010),25巻(4号)124-129頁・照林社・2009)とほぼ同一と思われる小冊子)

【関連記事】
「閉鎖式輸液システム」
「カテーテル感染症」
posted by 高橋(正) at 22:27| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

閉鎖式輸液システム

ここに書いた内容は私が知っていることをまとめたもので、まだ書きかけです。間違っているところがあると思うので、ご利用の際はよくご確認ください。
カテーテル感染症を起こしにくいように開発された高カロリー輸液用の輸液セットです。

「I-system(R)」(ニプロ)、「Safe Access(TM)」(コヴィディエン)、「BD Qサイト(TM)」(日本ベクトン・ディッキンソン)、「セフィオフローシステム」(トップ)などが販売されています。

ただ、カテーテル感染症の起こしにくさには製品の種類によってだいぶ違いがあるようです

【参考】
:『CDCの血管内留置カテーテル関連血流感染症予防対策ガイドライン2011 〜日本のガイドラインはどうなる?〜』(第27回日本環境感染学会総会ランチョンセミナーで行われた同名のセミナーをまとめたと思われる小冊子)
「閉鎖式輸液システム「I-systemレジスタードマーク」」(ニプロのホームページ内)
「閉鎖式輸液管理システム「Safe Access(TM)」」(コヴィディエンのホームページ内)
「BD Qサイト トレードマーク(TM) 閉鎖式輸液システム」(職業感染制御研究会のホームページ内)
「BD Qサイトトレードマーク(TM) 閉鎖式ルアーアクセスサイト/BD Qサイトトレードマーク(TM) 付 三方活栓」(日本ベクトン・ディッキンソン内のページ)
「輸液ライン感染防止対策「セフィオフローシステム」」(トップのホームページ内)
「職業感染防止のための安全対策製品カタログ集」(職業感染制御研究会のホームページ内)※PDF注意
『エキスパートナース・フォーラム 2009 病院から在宅まで 静脈栄養管理実践テクニック 感染対策、ポート管理の実際』(『エキスパートナース・フォーラム ズバッと解決! 静脈栄養管理実践テクニック--感染対策、ルート管理、ポート管理の実際』(『Expert nurse』(2010),25巻(4号)124-129頁・照林社・2009)とほぼ同一と思われる小冊子)

【関連記事】
「I-system(R)」
「カテーテル感染症」
posted by 高橋(正) at 22:13| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月25日

まだまとめ中です

昨年10月21日の記事で書いた欠乏症についての表はまだまとめ中です。

半年も経ったのに一体何をしているのかと反省しきりなのですが、なるべく早く公開できるように頑張ります。

posted by 高橋(正) at 22:38| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月29日

症例を追加していきます

カテゴリ「症例」は長らく4例のみでしたが、新たに追加していくことにしました。

新たに追加する症例は、今までの直接提供いただいたものではなく、私が読んだ記事や論文に載っていた症例になります。

各症例は執筆者や所属病院などから重複がないように選んだ上で、記事や論文に載っていた言葉をできるだけそのまま引用して、項目ごとにまとめてあります。

なお、一覧表にまとめた上で1件ずつ記事にするという形にしているため、長くなる症状と対策は省略してあります。また、見やすさを優先して、

  (+)あり、実施中
  (−)なし、実施していない
   ? 未記載、不明

という記号も使用しました。

より詳しい情報が必要な方は、出典を明記したので、そちらを当たられるか、私に問い合わせてください。

posted by 高橋(正) at 20:28| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月21日

欠乏症について調べ始めました

短腸症候群では、栄養吸収障害のため、様々な欠乏症になることがあります。私自身、低カリウム血症の傾向があるということで、具体的にどのような症状が現れるのか、少し調べていました。

そして、手元に特定の栄養の不足でどのような症状が出るか、という一覧が3種類集まったので、これらを基に、具体的な症状からどの栄養が不足している可能性があるかを判断する表を作ってみようと手を動かし始めました。

でも、「テタニー」とか「振戦」とか聞き慣れない上に意味合いが一部重なっているように思える単語がいくつも出てきて、まずはこれらの単語の意味を調べるところから始めた方が良さそうです。

posted by 高橋(正) at 23:28| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月19日

訳が不安です

「BetterHealth Channel」というサイトの「Short bowel syndrome」を少しずつ訳しているのですが、
Small intestine transplant
Small intestine transplant operations are becoming a clinical reality, rather than experimental treatments. Since the small intestine contains lymphoid tissue, problems of rejection need to be overcome with powerful immunosuppressive drugs.
(同サイト「Short bowel syndrome」から引用)
という部分の訳に自信がなくて不安です。

私はこの部分を、
小腸移植
強力な免疫抑制剤で拒絶反応を抑えられるようになって以来、小腸移植手術は、実験的な治療というより臨床的に現実的なものになっている。
と訳しました。

ですが、Since the small intestineから始まる後半の文がよく分からなくて、前半の文にかかるのではなく、「小腸にはリンパ組織が含まれるため、まいってしまうくらい強力な免疫抑制剤を使わなければならない問題がある」と訳すべきなのではないかという気もして、自信が持てません。

詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひどう訳すべきなのか、ご教授願います。

【関連】「少しずつ訳しています」(当サイト内記事)
【参考】「BetterHealth Channel」(オーストラリア ヴィクトリア州政府の関連サイト)

posted by 高橋(正) at 23:17| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月30日

少しずつ訳しています

英語の勉強を兼ねて、

  「BetterHealth Channel」

というオーストラリアのヴィクトリア州政府が管理している健康・医療情報サイトに載っている、

  「Short bowel syndorome」(短腸症候群)

というページを少しずつ訳しています。

このページは一般の方向けに短腸症候群とはどういうもので、何が原因で、どういう症状があって、どうすれば良いかなどが書かれています。専門的な情報や目新しい情報はないようですが、今後、ほかの情報を訳したりするときに参考になると思います。

また、訳ができたら、原文と対にしてアップしていこうとも思っています。

ところで、医療保険制度の違いもあるのでしょうが、英語で探すと、このページのように、公的機関が詳しい情報をまとめて公開していたりしていることがたくさんあってうらやましいです。

posted by 高橋(正) at 23:14| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月01日

論文7本を取り寄せます

久し振りに、

 1.科学技術総合リンクセンター(J-GLOBAL)+科学技術振興機構(JST)の複写サービス
 2.国立国会図書館の蔵書検索・申込システム(NDL-OPAC)

の2つを使って、短腸症候群に関する論文7本を複写で取り寄せることにしました。

1.は料金がちょっと高めで、2.は事前に利用者登録が必要などのハードルはありますが、この2つを使えば、日本のどこに住んでいても、自宅に論文を取り寄せてじっくり読むことができるので、いろいろ調べてみたいと思われている方にはお薦めのサービスです。

近いうちに参考リンクとして1つずつ紹介します。もちろん、取り寄せる論文も良ければ紹介します。

posted by 高橋(正) at 23:06| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月30日

手術後の腸管拡張について

今、Googleで「腸管拡張」というキーワードで検索して、短腸症候群や手術後の腸管拡張について調べたのですが、参考になりそうな資料はほとんど見付かりませんでした。

今度、探し方を変えるなどして、改めて調べます。
posted by 高橋(正) at 23:38| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月05日

短腸症候群患者のための食事手引き書

「短腸症候群の子供に具体的に何を食べさせて、食べさせないようにしたら良いか分からない」という声があったので、ネットで検索してみました。

今回はGoogleのみを使って、「短腸症候群 食事」をキーワードに日本語と英語(機械翻訳で日本語)で検索しました。

その結果、日本語ではこれといったものが見付かりませんでしたが、英語では良さそうなものが複数見付かったので、今回はその中から特に参考になると思われる『Nutrition Guidelines for Patients with Short Bowel Syndrome(短腸症候群患者のための栄養ガイドライン)』を紹介します。

  『Nutrition Guidelines for Patients with Short Bowel Syndrome』(2010年版)※PDF注意
  http://www.mskcc.org/patient_education/_assets/downloads-english/403.pdf
  ※全文英語ですが、Google Chromeというブラウザを使うと簡単に機械翻訳してくれます

これは合衆国のニューヨーク市にあるMemorial Sloan-Kettering Cancer Center(スローンケタリング記念がんセンター)という病院が癌の手術や放射線治療などで短腸症候群になった患者向けに作った冊子なので、子供にそのまま当てはめるわけにはいかないと思いますが、食材や食品名が具体的に書かれているので、参考になると思います。

そして、この冊子によると、

 ・高タンパク質の食品(肉、魚、卵、乳製品、豆腐など)
 ・食物繊維が少なく炭水化物が豊富な食品(白飯、全粒粉などではない小麦粉で作ったパン、パスタ、皮をむいたジャガイモなど)

をベースに、下痢をしないのなら油脂(食用油、バター、マーガリン、マヨネーズなど)を午前中くらいに加え、糖分の高いの食品(クッキー、ケーキ、キャンディー、チョコレート、ソーダ、インスタントティー、フルーツドリンク、蜂蜜、シロップなど)は避け、

 ・低シュウ酸の食事(回腸を多く切除している場合)
  シュウ酸が多い食品の例:茶、コーヒー、コーラ、チョコレート、ナッツ、大豆製品、ホウレンソウなどの葉物野菜、さつまいも、セロリ、イチゴなどのベリー類、みかん
 ・低食物繊維の食事
  ・食物繊維が少ない食品の例:缶詰の果物、皮や種を除いた新鮮な果物、繊維が入っていない果物や野菜のジュース、小麦のパフ(ポン菓子)、オートミール、白米
  ・食物繊維が多い食品の例:果物や野菜の皮や種、ココナッツ、乾燥フルーツ、ナッツやヒマワリの種、全粒紛のパンやシリアル・焼き菓子、ふすまのシリアル、玄米

 ・ガス(おなら)が多くなったり、臭くなったりしない食事
  ・適した食品の例:ニンジン、サヤインゲン、ホウレンソウ、皮をむいたジャガイモ、レタス、皮をむいて種を取ったキュウリ・トマト
  ・適さない食品の例:タマネギ、カリフラワー、ブロッコリー、キャベツ、芽キャベツ、レンズ豆・ひよこ豆・インゲン・エンドウなどの豆類、トウモロコシ

を心がけるようにと書かれていて、サンプルレシピも載っています。

正確には冊子を直接当たってほしいですが、機械翻訳された不自然な日本語文だけでも結構参考になると思います。
ラベル:食事
posted by 高橋(正) at 22:32| Comment(2) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

『高齢者短腸症候群における栄養管理』(2008)

間が開いてしまいましたが、『高齢者短腸症候群における栄養管理』(2008)が届いたので読みました。

結果からいうと、論文ではなく、期待していたような情報はほとんど載っていませんでした。
学会か何かの口演紹介記事だったようで、要旨が簡単に書かれているのみでした。

ただ、紹介されている3例(76歳、77歳、80歳の男性)のうち、肝硬変にもなっていた80歳の男性が死亡したのみで、残り2例は生存、76歳の男性は退院して外来通院中にまで回復、というのは参考になるかもしれません。

また、高齢者の場合、短腸症候群以外の病気・障害への対応もしなければならない点が、他の世代の患者より難しいところもかもしれないと感じました。
ラベル:高齢者
posted by 高橋(正) at 22:36| Comment(4) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

高齢者の短腸症候群

高齢者の短腸症候群についてあまり調べたことがなかったので(私にとってまだだいぶ先のことなので)、ネットで検索してみました。

今回もgoogleとgoogle scholarの2種類を使って、「短腸症候群 高齢者」というキーワードの組み合わせで検索してみました。

その結果、4本興味深い論文が見付かりましたので、簡単に紹介します。

 『高齢者短腸症候群における栄養管理』(2008)
 その名のとおりですが、中身を読むことができなかったので、複写サービスを頼みました。近日中に届きましたら、改めて紹介します。

 『四逆湯加減方により長期間安定した経過を維持しえた短腸症候群の1例』(2008)※PDF注意
  推定残存小腸100cm以下、残存大腸40cmで回盲部もナシという女性が48年間も中心静脈栄養や経管栄養に頼らないで過ごされている(論文時74歳)ということを知らせてくれました。論文の中身はその女性の腹痛や下痢などの不調が漢方薬で改善したというもので、これはこれで興味深いです。

 『小腸大量切除を施行した急性上腸間膜動脈閉塞症10例の検討』(2009)※PDF注意
  高齢者の短腸症候群の主要な原因である急性上腸間膜動脈閉塞症の難しさ、厳しさを痛感しました。

 『急性上腸間膜動脈閉塞症11手術例の臨床的検討』(2007)※PDF注意
  こちらも急性上腸間膜動脈閉塞症の症例ですが、本当に厳しい病気だと思い知らされました。

2本目の『四逆湯加減方により長期間安定した経過を維持しえた短腸症候群の1例』は極めて稀な症例と思いますが、とても希望が持てました。

そして、高齢者の短腸症候群(その主な原因の1つである急性上腸間膜動脈閉塞症を含めて)も、今後より多くの方が救われ、少しでもそれまでの生活に近い生活が送れるようになることを心から願います。
ラベル:高齢者
posted by 高橋(正) at 23:41| Comment(2) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月17日

旅行用の点滴台

mixi支部では2ヶ月ほど前に紹介していたのですが、こちらで紹介するのがすっかり遅くなってしまいました。

しばらく前に「旅行などの外泊時に中心静脈栄養の輸液バッグを掛ける点滴台を借りるのが大変」というお話を聞き、探してみましたら、

  『往診用イルリガードル台』(楽天市場のRICORO SHOP)
  http://item.rakuten.co.jp/ricoro/8755801/

という商品を見付けました。

“イルリガードル台”というのは点滴台(棒)のことで、この商品は折りたたんでコンパクトにして持ち運ぶことができるそうです。重量は800g、高さは2m強でも縮めると80cm弱になり、専用のキャリングバッグ付きということなので、持ち運びも比較的簡単と思います(カメラ用の三脚と同じくらい)。

価格も6,195円(消費税込み・送料別)とのことですし、そこそこ耐久性もあるようですから、点滴台の確保で頭を悩ませている方は試してみると良いかもしれません。
ラベル:便利グッズ
posted by 高橋(正) at 23:07| Comment(6) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小腸・短腸症候群とセロトニンの関係

「小腸とセロトニンの関係」という興味深い話題を聞いたので、ネットで簡単に検索してみました。

例によってgoogleとgoogle scholarの2種類を使って、「小腸 セロトニン」「短腸症候群 セロトニン」というキーワードの組み合わせで検索しました。

その結果、

  うつなどの人がセロトニンの生産の大半(90%)が小腸で行われていると知って関連を調べた

ものが大半で、論文など学術的なものではこれらを結び付けて考えるものは見付けられませんでした。私も今まで読んだ記憶がありませんし、少なくとも、活発に研究されていることはないようです。

その代わり、論文など学術的な裏付けは見付けられませんでしたが、

 ・腸で生産されるセロトニンが骨の形成に影響を与えている
 ・腸で生産されるセロトニンが過剰になると骨粗鬆症になりやすい

という興味深い情報を見付けました。

これも今まで見たことがないのでさらに調べなければなりませんが、短腸症候群でセロトニンの生産が少ないと骨粗鬆症になりにくいのだとしたら、ほんの少しだけ良いことかもしれません。
ラベル:小腸 セロトニン
posted by 高橋(正) at 22:55| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月13日

腸管拡張と下痢

『小腸広範切除患者におけるコレスチミド・ポリカルボフィルカルシウム投与の有効性と腸肝循環について』を読み返しました。

私にもポリカルボフィルカルシウムを使えるかもしれないけど、腸管拡張の場合はどうなのだろうという疑問があって、この論文中の症例では腸管拡張があったのかどうか確認したかったのです。

結果として、この症例は短腸症候群になってから1年程度なので、腸管拡張はあまり起こっていないだろうと判断しました。腸管拡張が顕著な場合でもポリカルボフィルカルシウムが有効なのであれば、もう少し前向きに考えてみたかったのですが、もっと調べてみた方が良いようです。
ラベル:腸管拡張 下痢
posted by 高橋(正) at 22:29| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月23日

少しずつ読んでいます

以前買った『小児外科』2011年4月号を少しずつ読んでいます。

7月22日(金)は、

『腸管不全合併肝障害に対してω-3系脂肪製剤を投与した2症例の検討』
『プロバイオティクスによる腸内細菌叢コントロールと血漿中シトルリン値』
『漢方薬・栄養補助食品を用いた短腸症候群の管理』
など

を読み、

 1.ω-3系脂肪製剤(健康食品として知られているEPA、DHAなど)が短腸症候群による肝障害に効果があるかもしれないらしい
 2.血漿中シトルリン値で小腸がどれくらい機能しているかを推定できるかもしれないらしい
 3.栄養補助食品のGFO(大塚製薬)が短腸症候群に効果があるかもしれないらしい
 など

ということに興味を持ちました。

特に3.は自分でも今すぐに試せそうなので、今日早速探してみたのですが、高いですね。以前『残存小腸0cm の短腸症候群患者に対するNST の介入』で出てきたときに調べたことがあるのをすっかり忘れていたのもショックでしたが、ちょっと気軽に試してみるという気持ちにはなれない価格(1包15g入りで21包が1箱になっていて、3箱で約8000円。1日3包なので、1日分で約400円。今の私の投薬費は1日約300円)で、私には縁がないと思って忘れていたのも無理もない感じでした。

ネットで改めてGFOについて調べてみると、まだ短腸症候群に使っている例は多くないようでしたし、もうしばらく調べてみたいと思います。
posted by 高橋(正) at 22:03| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

自分で調べ始めました

先週「下痢が気になるようになった」と書いてから、自分の下痢の様子をメモしてみることにしました。メモするのは、

 ・下痢の回数
 ・各回の下痢の様子(量・状態・色)
 ・食事の主なメニュー
(・下痢の回数を間違えないように、生活上の主な出来事)

の3種類です。量は排便前と排便後に体重を量って重さをメモしようかと思いましたが、小便も一緒のことが多いですし、煩雑なので止めました。また、状態は、

  水状便:便器内の水が不透明になり、未消化物以外の固形物がない
  泥水状便:水状便と泥状便の中間
  泥状便:便器内の水が無色透明に近い
  軟便:泥状便よりまとまっている

と定義してメモすることにしました。

どのように利用するかはこれからですけど、自分の腸の状態をより客観的に理解できるようになればと思っています。

あ、あと、便の臭い(いつもの臭いではないときに、どのような臭いか)、ガス(いつもと違うときに、量や臭い)もメモすると、腸内細菌叢の様子も推察できるかもしれませんし、詰まった感じがするとか、そういう気付いたこともメモすると良さそうです。
posted by 高橋(正) at 22:16| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月25日

論文の読了リストを作りました・他

今日はふと「今までに読んだ論文のリストを作ったら、今後便利だろう」と思い立って一覧を作り始めました。

 ・論文名の一覧があれば、新たな論文を探す際に読んだ論文を除外できる
 ・著者の一覧があれば、短腸症候群の専門家が分かるし、新たな論文を探す際の手がかりにできる
 ・著者の所属の一覧があれば、短腸症候群の専門病院が分かるし、新たな論文を探す際の手がかりにできる
 ・発表誌の一覧があれば、新たな論文を探す際の手がかりにできる
 ・発表年月日の一覧があれば、参考にできるか評価しやすい

今のところ、以上の利点があると思って思っています。

また、その関係で『小腸広範切除患者におけるコレスチミド・ポリカルボフィルカルシウム投与の有効性と腸肝循環について』を改めて読んで、私はこの患者よりずっと程度は軽いものの、症状はかなり似ている(今までにネットで知ったり、論文で読んだりした患者の中では一番近い)と気付きました。低カリウム血症というところや下痢の感じなどが特に似ている気がします。そのため、これ以上医療費がかさむのは困るものの、コレスチミド・ポリカルボフィルカルシウムの投与を医師に相談してみるのも良いかな、と思い始めました。今まで下痢の改善には慣れとあきらめがあったので、ちょっとだけ試してみるのも良いかもしれません。

そして、“下痢”が気になったところで「他の短腸症候群の患者の下痢はどれぐらいの量・排便回数なのだろう?」と疑問が出てきました。今後、ここやmixi支部で聞いたり、論文を探したりするつもりです。
posted by 高橋(正) at 22:16| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月18日

グルタミンについて

以前、グルタミンが短腸症候群の機能改善に良いと聞いて飲んでいました。

でも、先日読んだ『短腸症候群の病態栄養と問題点』(長谷川 史郎 ほか)「小児外科 Vol.43 No.4」に

ヒトではグルタミンの静脈投与は腸管の萎縮と腸管の透過性の悪化を防止することが示されてきたが、小腸広範囲切除後の腸管順応にグルタミン投与、とくに経腸投与では否定的見解が強い

との記述があって、確認のために調べてみました。

「グルタミン」「経口摂取」「小腸大量切除」「小腸広範囲切除」「短腸症候群」をキーワードに、googleで論文検索を行い、さらに見付けた論文中に載っていた論文を検索するという形で調べました。

その結果、グルタミンの投与が対象にしているのはI期(手術直後)ばかりで、私のようなIII期(腸の適応が終わり、安定したあと)を対象にした論文は見付けられませんでした。また、中心静脈栄養(TPN)をしているか、絶食中の患者を対象にしたものばかりで、私のようなどちらもしていない患者を対象にしたものはありませんでした。

私の探し方が不十分だったということはもちろんあるでしょうけど、手術直後などで絶食中の患者以外ではあまり期待できないように感じました。
ラベル:グルタミン
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2011年06月11日

短腸症候群の症状・メモ

今日読んだ論文の中に出ていた短腸症候群の症状をメモしておきます。将来的に、この症状は何が原因で、短腸症候群によるものかどうか判断する手がかりにできるまとめを作ってみたいと思っています。

(小腸大量切除後の代謝性合併症)
1.貧血(鉄、葉酸、ビタミンB12)
2.胆汁酸の欠乏
3.骨軟化症、病的骨折(ビタミンD欠乏によるカルシウム低下)
4.胆石症(胆汁酸塩の貯蔵)
5.脱水
6.下痢
7.D-乳酸アシドーシス
8.低カルシウム血症
9.低マグネシウム血症
10.肝障害(脂肪肝、繊維化)
11.シュウ酸塩腎結石、腎障害
12.タンパク栄養障害
13.微量元素欠乏
14.ビタミン欠乏(B12、A、D、E、K)
15.胃酸分泌過多
16.脂質異常(低コレステロール、カルチニン欠乏)
17.bacterial translocation(腸管粘膜の防御機構の破綻により腸内細菌が腸管リンパ節や血中に移行する)

(微量元素欠乏により現れる症状)
亜鉛(Zn):創傷治癒遅延、味覚障害、下痢、腹痛、精神症状、皮疹(腸性肢端皮膚炎)、口内炎
銅(Cu):舌炎、脱毛、爪変化
セレン(Se):貧血、白血球・好中球の減少、骨異常
クロム(Cr):心筋症、下肢筋肉痛、歩行困難、骨関節症
モリブデン(Mo)、マンガン(Mn):末梢神経障害、耐糖能異常、遊離脂肪酸の増加、頻脈、夜盲症、昏睡、視野暗点、骨成長障害、生殖障害、脂質・糖代謝異常

(TPN施行時のおもなカテーテル合併症)
カテーテルの抜去原因となるトラブル
1.カテーテル敗血症
2.発熱(カテーテル以外)
3.extravasation
4.事故抜去
5.先端位置異常(mislodging)
6.カテーテル閉塞
7.カテーテル変質、破損
8.皮膚刺入部感染
9.針穿刺部皮膚損傷・感染など
抜去に至らない主なトラブル
1.針穿刺部皮膚損傷・感染
2.カテーテル皮膚刺入部感染
3.皮下腫脹(皮下注入・血腫)
4.カテーテル閉塞・破損(修理セット使用)など
カテーテル留置を困難にするトラブル
1.静脈血栓症など

【参考】
『成人の短腸症候群』(高木洋治 『医学のあゆみ』1998.9.19)
『短腸症候群と骨・ミネラル代謝』(大野洋介・田中祐司 『腎と骨代謝』2010.4)
posted by 高橋(正) at 22:16| Comment(0) | 調査ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする